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2009年4月21日 (火)

氷の伯爵と桜色の風 ♯1

☆もくじへ☆

その日は、朝から雨が降っていた。黒い服を着た人々の列が、次々と教会へと吸い込まれていくのをじっと見つめる少年がいた。
湿気でまとまりのなくなった美しいブロンドヘアーを、気にもしない様子で、ただそこに立ちすくんでいる。

印象的なブルーグレイの瞳に、いっぱいの涙を浮かべながらも、零すものかと唇をかみ締めている様子は、周りから見ても痛々しいほどだった。
「ジェリー、泣いてもいいのよ?」
年配の女性が、自分のバックからハンカチを取り出し、彼へ手渡したが反応はない。
そんな様子がまた涙を誘ったのか、辺りからは鼻をすすり上げる音が聞こえ始める。
「あれは……じゃない……」
彼が呟いた言葉は、誰の耳にも届かなかった。

 ――あれは母さまなんかじゃない……
 ポツリと呟き、人の間をかき分け、教会の裏庭へと歩き出す。
10歳の誕生日を、ついこの間迎えたばかりの少年、ジェレミーには、最愛の者との別れを受け入れろというほうが、無理な話なのかもしれない。
しばらく歩き、教会裏の大きな木の根元に座り込むと、また堪えていたものが溢れ出しそうになり、慌てて手の甲で拭う。
「だれっ!?」
背後に気配を感じて声をかけると、茂みの中から彼より少し幼い印象の少女が姿を現した.。 続く

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コメント

>狼皮のスイーツマン様
メルヘンタッチですかね?あまり、意識していなかったです^^;
まだ、人称が安定してなくて、この後からコロコロ変わるかもしれません><;

投稿: 柊かえで | 2009年7月19日 (日) 11時46分

 メルヘンタッチの作品です。少年と少女の出会いはどんな展開になるのでしょうね。それではまたきます。

投稿: 狼皮のスイーツマン | 2009年7月19日 (日) 06時59分

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