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2009年4月22日 (水)

氷の伯爵と桜色の風 ♯2

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「びっくりさせちゃった?」
悪びれる様子も無く、笑顔で答える少女。
「私は、アンナ。あなたは?」
そう問いかけられ、答える事が出来ずにいるジェレミーの隣に、アンナは、なんの断りも無く腰掛ける。
「!? な、なに?」
 生まれながらに、貴族のジェレミーにとって、少女アンナの行動は、驚くべきものだった。
まだ子供ながらも、立派な紳士になるべく教育を受けてきている彼には、
初対面の相手の隣、しかも、地べたに直接座り込む、などという行動に出る女の子は、理解し難いものだったのだ。
「どうして? このほうが話しやすいでしょ?」
そんな彼の心情を知ってか知らずか、彼女は気が抜けるほどの警戒心の無さで、相変わらず屈託の無い笑顔を向けている。
「なんか、君を見ていると、警戒した自分がバカみたいに思えてくるよ……」
アンナの様子に、ジェレミーは脱力して、木の幹に寄りかかる。
先ほどまで降り続いていた雨が上がり、空には太陽が顔を覗かせ始めていた。
木漏れ日が、アンナの頭上に降り注ぐと、ジェレミーが何かに気がつき、表情を変える。
「君、その髪の色……」
そう言うと、アンナは少し曖昧な表情になって言った。
「珍しい色でしょ? 赤毛でも栗色でもない半端な色。私は好きじゃないんだ。友達には、鉄さび色だーなんて言われるし、あなたみたいにキレイなブロンドがうらやましいな」
先ほどまでの雨が上がり、日差しにキラキラと輝いて見えるジェレミーのブロンドを、眩しそうに見つめながら、
比較するように自分の髪を、指先に絡ませている。
「そんな事無いよ! 君のその髪の色。確かにあまり見ない色だけど、とても綺麗な色だと思う。僕の母さまが、同じ色をしていたんだ」
また、母の事を思い出したのか、ジェレミーは俯いてしまう。
「もう、触れることも出来なくなってしまったけれど……」            続く

   

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